COACH-コーチ-コーチングスキルBUSINESS-ビジネス-目標達成思考
2020.01.06
あなたのコーチはドSなの?〜自己肯定感を下げるだけのセルフコーチング〜
COACH-コーチ-コーチングスキルBUSINESS-ビジネス-目標達成思考
こんにちは。
トラストコーチングスクール(TCS)認定プロフェッショナルコーチの西田みゆきです。
本日はよくご質問をいただく「セルフコーチング」についてです。
私は普段パーソナルコーチング以外にも トラストコーチングスクール(TCS)というコーチング講座を開講しているのですが、受講理由の中で 「セルフコーチングができるようになりたい」 といってコーチングを学びに来てくださる方が年々増えています。
セルフコーチングとは、自分で自分をコーチングするということ。
通常のコーチングはプロのコーチにコーチングをお願いして目標や目的に対してセッションを行いますが、 セルフコーチングは自身がコーチングを身につけ、自分に対してコーチングスキルを使う訳なので、本人にコーチングスキルがないとやはり上手く機能しないケースもあります。
ただ質の高いセルフコーチングを手に入れると自分との付き合い方が変わり、人生が変わっていくと言い切れます。
「自分が自分にする対話の質の変化」こそが自分の人生に大きな影響を与えるからです。
まさに一生もののスキル。
ただそこまでに達しないままコーチングを辞めてしまう人が多いのも事実ですし、中途半端なセルフコーチングのスキルで逆に自己肯定感を下げてしまっている人も少なくありません。
セルフコーチングのやり方はコーチによって違いますし、自分にベストの方法を見つけて欲しいのですが、 簡単に言えば自分が今抱えている課題やテーマに対して、自分で自分に質問などの対話を行います。
ただポイントを抑えず何でもかんでも深堀りしたらいいかというとNOです。
今までたくさんの方から
「セルフコーチングをしていると辛くなって、自信がなくなる。」
といった相談を受けた事があります。
コーチングを学び、深めていく過程で自己肯定感が下がるタイプが一定割合存在するのは、
①自分で自分にしている質問の質の低さ。
②自分で自分にしているフィードバックの視点の少なさ。
③自分で自分のやる気をなくす承認の不自然さ。
に関係していると感じます。
今日は上記の中の ①自分で自分にしている質問の質の低さ についてお伝えしようと思います。
自分の中にもう一人の自分を作り、そのもう一人の自分にコーチになってもらい質問してもらうとしたら、 自己肯定感を下げている方の自分の中にいるコーチが「視点が少ないドS」である場合がとても多い。
自分の脳内やノートにどんな質問を書いているか聞いてみると、 「これ通常のコーチングセッションだったら、信頼関係崩壊じゃない?」 といったレベルの厳し過ぎる質問のオンパレード。
「自分どれだけ責めたら気がすむの?」と言わんばかりの内容でした。
客観的に見たら「自分の事が嫌いになるのが目的かい?」とすら感じる質問も。
これでは自己肯定感が下がるのは免れない。 また質問が全くゴールに向かっておらず、目的を見失っているものも。
コーチとクライアントがゴールを見失ったらコーチングができないように、セルフコーチングでもゴールに向けて全てのコーチングスキルを使っていく必要があるのですが、 どう転んでもこの質問の目的が 「言い訳を正当化する為じゃない?」と感じるものや 「ゴールからあえて離れていってないか?」と迷子になっているものも・・・。
最近はコーチングを学ばなくても色んなところでコーチングの触りを知ることができるようになった分、間違えてコーチングを身につけて、結果上手く行かず「コーチングは使えない」という烙印を押されてしまう事も多いなと感じています。
だからと言って、コーチングスクールでコーチングを学んだら、セルフコーチングが即プロフェッショナルになるのか? と言うとそんな訳ありません。
世界的なピアニストに1日ピアノを教えてもらっても、所詮1日頑張った成果であって、何十年ピアノに人生を捧げてきた人と同じスキルがすぐに手に入る訳がないように、 コーチングも学んだからと言ってすぐに自分で自分にする質問の質が高くなる訳がありません。
コーチングに限って言えば、同じスタートラインはありません。
今まで自分自信の心の声に向き合ってきた人はセルフコーチングの習得も早いかもしれませんが、自分で自分にしている質問など、考えた事がなかった人はそこから0スタートで自分を深く知る努力をはじめ、自分の扱い方を習得することから始まります。
自分で自分に普段からしている質問のレパートリーを増やしていないとセッション中に咄嗟に相手に合わせた質問など浮かばなくて当然です。
だからこそコーチという未来を目指すのであれば、自分で自分にする質問の質の向上から逃げられません。
これから改めてコーチとして活動していきたい。
コーチング力を高めたいと感じる方は 自分がセルフコーチングをしている問いを冷静に俯瞰して見つめてみてください。
どうでしょうか?
このテーマにこの質問を自分にかけてくるコーチを今後何十万のお金を払って契約したいですか?
コーチはセッション中、心をフラットにして挑みます。
モヤモヤした時、心が落ち込んだ時、そういう時は自分の視野も狭くなっています。
思考に偏りが出てネガティブな感情も浮かびやすいもの。 もしセルフコーチングをしてもフラットではいられず、 自分を責めたり、逃げたりする方向の質問ばかりしか浮かばない時は、 深掘りせず視点を逸らして気分転換をした方が得策のケースもたくさんあります。
私も自分の状態が悪い時は、あえてリフレッシュに本を読んだり音楽を聞いたり別の事をして自分の状態を戻すことに集中する場合もあります。
それは自分の状態がどのレベルだと、どのくらいのセルフコーチングが期待できるかを知っているから。
自分で自分をコーチングをする時も、今自分の心がどんな状態か見極めてからはじめてみてくださいね。
自分に厳しすぎるドSコーチになっていないかご注意を。
自分に甘いのと自分に優しいのは違いますから。
トラストコーチングスクール(TCS)認定プロフェッショナルコーチ
西田みゆき
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