こんにちは。
TCS認定プロフェッショナルコーチの西田みゆきです。
コーチとしての活躍を目指すクライアントから「みゆきコーチは日々どんな問いを持ち続けて過ごしているのですか?」という質問をいただくことが良くあります。
無意識レベルの内容も含めれば、様々な問いを自分の脳に残しているのですが、
セッションをする上では何だろうなと考えながら先日カフェタイムを過ごしていました。
コーチングとは繊細で、ロジカルだけでも、感覚だけでも見落とすことがたくさんあり、コーチングの時間は色んな神経を研ぎ澄ましている感覚があります。
今回は初めてセッションをする人向けに、まず意識したほうが良いと思うことを4つにまとめてみました。
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1.その人の言葉にできていない言葉は何か?
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人は意識的にも無意識的にも嘘をつきます。
また面倒な事に、優しい嘘も、愛が深い故の嘘もある。
コーチはクライアントの言葉を言葉のまま受け取っているだけではいけないし、またその嘘を言わなければいけなかった背景や状態にも敬意を払い、行動や言動に制限をかけているアイデンティティに自然と気づくアプローチも必要。
でもそれはとても難しいことなので、まず最初はその人の表情や声、間、全てを見逃さない事。
目が一番嘘をつかないと思っていて、一瞬の目の変化を見逃さないというのは私は最初意識していました。
「言った事」より
「何故私に、何故この表現で、何故このタイミングで言った意味」に視点を置いて聴くのを意識してみましょう。
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2.ベクトルはどちらにある?
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人って「不安」に襲われると自然と自分を守る為の言動や行動が出てしまいます。
なので、コーチ側で「不安を暴走させない」という不安をコントロールする力が必要とされます。
コーチは120%クライアントの為にセッションの時間を使わないといけない。
そんな事は痛いほど分かっているのに、不安が浮かぶと知らず知らずのうちに自己防衛や自己満足のコーチングをしてしまう。
私もコーチになりたての時、実際何十人のコーチにセッションを受けてきているので、その中の何割かは自分の承認欲求を満たすだけのコーチングでしたね。
その時はじめて、「あっ、私も同じことやってたかも!」と冷や汗をかいたのを今でも覚えています。
「ちゃんとしたコーチと思われたい」
とか正直、クライアントにとってどうでもいい事です。
承認欲求満たすのにクライアントさんを使うのはやめましょう。
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3.クライアントとの関係を過信していないか?
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私は基本的に人に対してスーパーポジティブで単純な思考回路をしているので、私と関わってくれる人は
「好き」と「めっちゃ好き」で構成されています。
この思考パターンが出来たのもそれなりの背景があるのですが、今日はそこは割愛しまして、ポイントは私はついつい自分の都合のいいように関係性をポジティブに考えて「うまくいってる」と信じがち。
でも相手が本当にどう思っているかは分かりません。
だからこそ、自分は大好き、信じている。と思っていても相手は違う可能性がある。
だからこそ自己認識を高めて、相手との関係性を過信していないか、あえて冷静に見る視点を持つように気をつけています。
そうしないと、まだタイミングではないのに鋭角すぎるフィードバックを言ってしまうかもしれない。
また逆も然りでクライアントさんを信じきれないコーチもクライアントさんは色んな言葉を受け入れられる器も信頼も持ってくれているのに、大切なことを伝えそびれてしまうかもしれない。
どちらにせよ関係性を自分勝手に解釈しないことはポイントです。
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4.目的を見失ってないか?
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クライアントは「悩み」を持ってくるプロです。
だからこそ悩みにコーチが翻弄されて、目的を見失ってしまうと、完全に2人揃って迷宮入りです。
クライアントは自由に話してもらう方が本音や価値観が見えることがあるので、安心して思い切り話せるように、コーチは目的を見失わないように気をつけてみましょう。
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まとめ
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・言葉をそのまま受け取らない
・自分へのベクトルを相手に向ける
・関係性を見誤らない
・目的を見失わない
更に、コーチングが終わった後の振り返りをした時に「めっちゃうまくいった!」と思ったとしたら、必ず、そこに見落としていた事はなかったか?
を考えてみてください。
西田調べですけど、大抵初期の頃、「うまくいった」というセッションほど、失敗していた事の方が多いですからね。
是非、これからコーチングセッションに挑戦する際はこの点も意識してみてくださいね。
TCS認定プロフェッショナルコーチ
西田みゆき
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