こんにちは。
TCS認定プロフェッショナルコーチの西田みゆきです。
本日もいただいたご質問を答えていきます!
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《ご質問》
私は義両親と同居をしています。
子育ての仕方で文句を言われたり、上から目線の決めつけた言い方にイライラしますが、「自分さえ我慢すればいい」と心に蓋をしてなんとか生活しています。
こんな場合、みゆきコーチならどうしますか?
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ご質問ありがとうございます!
心に蓋をして我慢されているのですね。
私自身は、核家族で育ち、結婚後も義両親は近くには住んでいますが、夫と息子たちと4人で住んでいるので、同居の大変さというのは体験したことがありません。
なので、これはあくまでも、義両親との同居・別居関わらず、義両親との関係を少しでもストレスのないものにするための、思考のポイントとしてお役に立てたら幸いです。
コーチとして、義両親との関わりに悩む方のご相談を受けていると、特に多いのが「子育てに関する考え方の違い」「距離感が近い」などです。
比較的に義両親が育児の方針を息子夫婦の考えに寄せてくれているケースは揉め事になるケースが少ないように思います。
ただ、嫁という立場から、「今はこんな子育てが主流であなたの考え方は古いですよ」だなんて言えませんし、言ったら関係は悪化してしまいます。
でも同居であれば尚更、子育ての方針をすり合わせていないと、お互いがストレスを抱えたままになってしまいます。
なぜなら、どちらも「可愛い子ども」「可愛い孫」のためを思ってやっているからです。
悪意がない、良かれと思ってやっているから双方譲れないんですよね。
この時に一番やってはいけないコミュニケーションは「自分の正しさを理解させよう」というコミュニケーションです。
論破しちゃったり、あなたが間違っているとわからせてやりたい。というスタンスは双方にエネルギーを消耗しますし、うまくいかなかった時さらにストレスが増してしまいます。
ではこのように価値観のズレがある相手に対して、ストレスを減らしていく考え方としてオススメなのが
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きみも正しい、ぼくも正しい。会話はそこから。
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こちらの画像はトラストコーチングスクールの代表の言葉で、私はこの絵葉書がとても気に入っています。
20代の頃の私はコミュニケーション力の高さを「トークがうまいこと」みたいに思っていた節があり、自分に否定批判してくる相手を反論の余地がないくらい理詰めで論破してしまう残念極まりない性格でした。
今思うと弱さゆえに自分の未熟さを認められず、トークで武装していたのだと思います。
でもこの「正しさ」を振りかざしている生き方って、めっちゃ疲れるんですよ。
だって戦いになっちゃいますから。
だからって、相手に譲って、自分は全て心に蓋をする。というのも精神衛生上良くない。
戦いに疲れた私ですが、だからと言って我慢ばかりで生きたい訳でもない。
そんな時に「きみも正しい、ぼくも正しい。」といった相手も自分も大切にするスタンスであるコーチングの考え方が私の中にすごく染みたんですよね。
相手から否定された経験が多ければ多いほど
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義両親も正しい、私も正しい。
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と思うのは困難なことかもしれません。
でもあなたが「こんな子育てをしたい」と思った歴史やバックグラウンドがあったように、
義両親にも「孫にこんなことをしてあげたい」と思った歴史やバックグラウンドがあります。
それがもしかしたら今の時代には古く、子どもの為とは言えない内容かもしれませんが、その想いを否定してしまうのは、義両親の子育て、しいては人生そのものを否定してしまうことに繋がる可能性もあります。
そういったところにまで想いを馳せられるようになると、「敵」と感じる相手のことも少し理解したいという想いが芽生えたり、敬意の視点を持てる場合もあります。
どちらも正しい上で
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義夫、義母それぞれとどんな関係になりたいですか?
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・子育てを気持ちよく手伝ってもらえる関係になりたい
・お互い過度な干渉はし過ぎず、お互いがやりたいことをやっている関係になりたい
・本当の親子のような気を使わない関係になりたい
など、イメージしてみましょう。
その関係を叶えたあなたは今より穏やかに過ごせていそうですか?
そして、もし可能であれば義両親にも
・どんな関係になりたいか
・子育てについてどんな関わりをしたいか
を聞いてみてください。
意外と想像とは違う答えが帰ってくるかもしれません。
私も仕事柄、お孫さんがいらっしゃる世代の方にコーチングをさせていただくケースもありますが、お嫁さんとの距離感や孫にどこまでしていいのか悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
良かれと思ってやったら鬱陶しがられた。
干渉されたくないかなと距離をとっていたら、もっと小さい時預かってもらいたかったと言われた。
などお互いの想いが擦り合わされていないと、コミュニケーションミスが起こりがちです。
是非今関係に悩んでいる方で、少しでも今よりストレスのない関係に変化したいと思っていらっしゃる場合は「あなたの正しい」を理解させたいという欲求はひとまず横に置いてみましょう。
相手は本当は何を望んでいるのか?
に今までより少し想いを馳せてコミュニケーションをしてみると、今まで見落としていた義両親の「想い」や「愛」、もしかしたら「自分ができなかった後悔」などに出会うかもしれない。
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相手に何を「されたか」「言われたか」以上に、何が相手をそう「させているのか」に気付けると、あなたの心も人間関係はもっと温かくなる。
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同居経験のない私が生意気なことを言ってすみません。
少しでもあなたにとっても、お子様にとっても、義両親にとっても、我慢ではなく、想いを伝えあった上でベストを探せる関係に近づけますように。
そして今まで我慢してこられた方が、少しでも自分の心を大切に穏やかに過ごせる未来が訪れますように。
TCS認定プロフェッショナルコーチ
西田みゆき
人間関係をより温かくしたいなら。