皆さんは何か落ち込んだ時、誰かと比べてしまった時、自分にかける鉄板の言葉を持っていますか?
私は自分に対してよくかけてあげる言葉が状況別に複数あるのですが、今日は誰かとの関わりの中でネガティブな感情になった時の自分にかける鉄板の言葉をご紹介します。
それは「全ては見えていない」という言葉です。
先日、クライアントさんとZOOMを使ってオンラインでセッションをしていた時
「みゆきコーチみたいなオシャレな仕事部屋を持ちたいです」
と言っていただき、
「全ては見えていないですからね」と伝えて苦笑い。
映し出される背景は確かに整っているけれど、少しカメラの角度を変えたら、本は軽く10冊は乱雑に積まれていたし、斜め前に目をやれば、洋服が雪崩のように置かれていました。
それをわざわざ見せていないだけで、ファインダーに映っていない所の方が本当は圧倒的に多い。
それなのに人は見えているものがその人の全てであるかのように思ってしまうことがあります。
私自身も切り取った世界だけを見て、その人を判断するのを随分前にやめたら、他者と比較したり、無駄に劣等感に苛まれたりしなくなり、自分の人生に集中できるようになったと実感しています。
英雄として教科書に載っている歴史上の人物も、世界中を震撼させた極悪非道な犯罪者も、ある一面から切り取られた人物像に過ぎない。
「全ては見えていない」
夫だって、息子たちだって、私と離れている時間があるんだから、全てが見えている訳ではない。
私といない時間に、私の知らない姿があるかもしれない。
だから、見えている範囲だけで「あなたはこんな人」と決めつけてしまうのは、とてももったいない。
「全ては見えていない」という前提を忘れず、大切な人の成長も見届けていきたい。
今日のコラムはとてもシンプルなテーマでしたが、そう自分に言い聞かせ続けることで、自分以外の誰かに「マイナス」なエネルギーを浪費してしまうことを減らすことができるかもしれませんよ。
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Today’s question
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誰かと比べて落ち込んだり、劣等感を感じた時、自分にどんな言葉をかけてあげていましたか?
ここで浮かんだ言葉が、もしさらに自分を責めたり落ち込ませたりする言葉だったとしたら、自分の未来や心にとって最適な他の言葉を探してみてくださいね。
トラストコーチングスクール(TCS)認定プロフェッショナルコーチ
西田みゆき
コーチング・コミュニケーションを身につけたいあなたへ。