COACH-コーチ-コーチとして必要な在り方・考え方
2020.01.11
人間関係の「過信」と「不信」が及ぼす切なさの正体。
COACH-コーチ-コーチとして必要な在り方・考え方
こんにちは。
トラストコーチングスクール(TCS)認定プロフェッショナルコーチの西田みゆきです。
昨日は大阪にてTCS認定プロフェッショナルコーチトレーニング4期の最終の対面講座に参加してきました。
私はすでに約2年前に合格しているのですが、プロメンバー5人はその後も学び続ける為に、トレーナーの馬場コーチの横に座り参加させていただいております。
いずれこのプロトレーニングのトレーナーになる為に参加させていただいているので、自分がトレーナーなら?の視点でいるにも関わらず、毎回私と代表の圧倒的な差から、途中から完全に脳内が渋滞になります。笑
そして渋滞がゆっくりと溶けていくまでに時間がかかる。
今回はいつも以上に時間がかかりましたが、今やっと脳が平常運転です。
昨日はいつも以上に皆さんから色んな気づきをいただきましたが 特にある参加していた1人のコーチの一言から過去が蘇りました。
私はかつてある人から 「君のことを信じると決めた」と言われた事があります。
その時、私は半分嬉しく、半分切なさを感じ、作り笑いを返しました。
ずっと忘れていたその記憶が何故今思い出されたのだろうと考えてみたところ、当時私の中に浮かんだ半分の切なさの正体に気づきました。
「決めないと信じられる私ではない」と言われた気がしたからなのです。
また相手から「まだ信じきれないからこそ信じると決めた」という裏メッセージを受け取ってしまったからだと思います。
「信じる」を決めることはできる。
だけど、きっとあの頃の私は決めなくても自然と信じられる関係性でいたと思っていたから、「信じると決めた」と言った相手の曇りない瞳が眩しく、そして言い返すあてもない消化不良な切なさを抱えていたのだと思います。
時を経て、私はコーチになりました。
コーチとはクライアント以上にクライアントを信じて応援する仕事だと思って日々生きています。
私はどちらかと言うと、自分と関わってくれている人たちの事をすぐに信じます。 すぐに魅力的だな。応援したいな。と思ってしまう人間です。
そしてきっとこの人とは良好な信頼関係が築けると思ってしまう人間です。
これはコーチとしてプラスの面ももちろんあるとも言えますが、 私の課題は「人間関係の過信」です。 これはプロコーチ試験を合格する上でも、何度も見直した自分ののびしろの1つ。
昨日はそれがまだまだ過信だったのかもしれない。
そう気づいた瞬間で、正直吐き気がしました。
私が過信していたから開けた心の扉もあれば、私が過信していたから開いたふりをするしかなかった心の扉もあったはず。
クライアントがコーチの期待に答える為に、心を開いたふりをしてしまうことが、いかにセッションの価値を落とすかがわかっているから、自分のコーチが言って欲しい、やって欲しい事が透けて見えたら絶対に合わせたりせずに本音を伝えるし、それじゃないと言い切るのだけど、 心が優しい方や、コーチングに慣れてない方からすれば、きっと言えない。
今から私と関わった1000人以上の人に、1人1人聞きに行けはできないけど、 きっと「まだ早い」タイミングが存在していたなと思うのです。
またそれとは逆で、「もう遅い」も存在します。 人間関係を過信している人がいるように、クライアントが信頼してきてくれているのにコーチ側が信用しきれていないケースもあります。
人間関係の不信もまた相手に本音を言わせなくなります。
信頼関係を構築するスピードは早いからいい訳ではなく、自然と気づけばお互いを信じられていたのが理想。
相手をよく見極めて、温度感のギャップがない自然さがとても大切。 改めて、自分が大切にしているスタイルを守りつつ、大切な1人1人のクライアントやこれから出会うクライアントに対してどうこの感情を扱って行くかを決めていきたい。 ただ時に荒技が効く場合もある。
分かってやっている時もあり、それが上手くいくケースもたくさんありました。
コーチングの難しいところは、クライアントが怒ってしまったり、 「タイミングを間違えたかも」と落ち込んで帰ったセッションが後日とても好評で目標達成にとても近づいたこともあるところ。
また臆する事なく関係性に切り込んでいく事も必要でもある。
そして、コーチ側には自然と信じたクライアントを信じ抜く覚悟が問われます。
私はどのタイミングで、その人の何を信じていたのか。
ここをより明確にする重要性を改めて痛感した大阪出張となりました。
人間とは相手の言葉の裏側まで感じとってしまう生き物。
相手が欲しい「信頼」や「距離」に合わせること以上に、 相手が一番目標に対して走れる信頼関係や距離感を保てているだろうか。
今、目の前の大切な人との関係性を「過信」したり「不信」したりして、相手に切ない思いや、もどかしさ、時に苛立ちを感じさせてはいないだろうか。
コーチとして一生「出来たつもり」にならないように、 ずっと脳の片隅に置いて共に歩んでいきたい問いになりそうだ。
トラストコーチングスクール(TCS)認定プロフェッショナルコーチ
西田みゆき
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