私は「私だから」出来たのです。あなたも「あなただから」出来ることを。【コーチとしての在り方】

COACH-コーチ-
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私はきっとコーチとしては割と早い段階でクライアントに恵まれた人間だと思う。

0歳児を抱えながら、トラストコーチングスクールで資格を取り、コーチデビューして3ヶ月目で100万売上達成すると決めて、実際それも叶えた。

その前の輸出業時代も割と早い段階で売上をあげることができ、完全在宅で50〜80万の利益も出せていた。

そのせいか私は独立して約5年の間に 「みゆきさんだから出来たんですね」 と言われることがよくあった。

 

今の私はその言葉に対して「そんなそんな」などと言うつもりはないし、 ましてや「私が出来たんだからあなたにもできるはず」なんて無責任な言葉を言うつもりもない。

私が頑なにこの言葉を使わないと決めているのは、大切な人を傷つけてしまったことがあるから。

私は学歴も短大卒だし、ベンチャー出身で大企業も知らないし、進学も就職も三重県内で田舎者だ。

いわゆる学歴コンプレックス人間。

更には8年勤めた会社も育児と仕事のバランスが取れず鬱で退職を決めた過去もあります。

 

そんな私が飛び込んだコーチ業界。

高学歴の方や、羨ましい経歴の方もたくさんいて、高校で勉強せずに遊んでばかりだった自分を恨みたくもなりました。

私は自分のことを「田舎の主婦」だと思っていたし、そもそも輸出転売業を始めたのも鬱で退職したので自分に「社会不適合者」の烙印を押していて、在宅でできる仕事を探していたからでした。

独立起業したのだって、別に女社長になりたいとかいう願望もなければ、社会貢献したいとかそんな余裕もなく、家で子育てしながら、人間関係に悩まず稼げたらいいや。子どもの教育にもっとに力を入れられたらいいな。

とかそんな話だったと思う。

 

そんな社会不適合者で田舎の主婦だった私が結果を出したのだから、世の中の皆様みんな出来るでしょ。 と本気で思っていたわけです。

 

私はコーチになって1年目の頃、継続コーチングのオリエンテーションにとても優秀で美しく華々しい経歴の尊敬出来る方が訪れました。

彼女から「私にも出来ますか?」と聞かれて、 「私にも出来たんですから、あなたにも出来ますよ」と言ってコーチとして関わることになった。

それがどれだけ無責任で残酷な言葉だったかを当時の私は全く気づいていなかった。

私は私だから出来たのです。

私が出来たからあなたが出来るなんてことが言えるわけがないのです。

・バックグラウンド

・大切にしている価値観

・アイデンティティ

・人生の歴史

の違う人間が自分のモノサシで「私より優秀だから出来るはず」とジャッジすることがいかに浅はかな考え方かをその時の私は気づかず、 結果的に動けなくなってしまった彼女の信頼を失いました。

 

私は私だから出来ただけだったのです。

この出来事は私の中は一生浄化されぬ出来事だし、ずっと忘れていはいけないことだと思っています。

 

コーチになったばかりの方が当時の私と同じようなことを言っていたのを聞いて、そっと気をつけるように伝えると不安な顔でこう言いました。

「みゆきコーチはクライアントさんのこと信じてないってことですか?」

無論、信じていなければコーチなど出来ない。

私が出来たからあなたも出来る。とは思わないけど、 あなたも「あなただから」出来たと言える日がくることは信じています。

そしてその未来を信じられない人は継続クライアントにしないとも決めています。

 

「成功の定義」も「やり方」も「在り方」も「守り抜きたいもの」もモノサシはクライアント側にある。

コーチという仕事に誇りと最大の敬意を払った上でこう言わせて欲しい。

 

私は所詮コーチだ。

 

クライアントの可能性をただただ信じて応援するのが仕事だ。

私は自分のモノサシで誰かをジャッジして善悪をつけられる程、世界の正解を知り尽くした立派な人間ではないし、なるつもりもない。

あなたは、あなたで成功しよう。 あなたの定義で。 あなたの武器で。 あなたが笑える形で。

でもその道のりは楽ではないかもしれない。 苦しくて、震えるかもしれない。

 

それでも、あなたの足で歩いた道の先にあるその場所へ。

 

トラストコーチングスクール(TCS)認定プロフェッショナルコーチ

西田みゆき

 


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